論述試験

2013年02月02日

学生(大学生)は1級試験に合格できるのか?

QC検定試験の受験資格には「各級とも制限はない」と発表されています。
しかし、学生(大学生)が1級試験を合格するには、2次試験である「論述」が大きな壁になっていると思います。
その理由は、論述試験問題の注意事項に
「対象の業務に関するあなたの立場を明確にすること」
が条件として与えられていること、また、
論述問題の「テーマ」は受験者が関与した、または自社の事例を用いての記述を問われており明らかに社会人を対象としていることが読み取れと思います。

ちなみに昨年の9月の論述の試験問題は4つのテーマが出題されています。
1.企画、開発段階でのBNEからの効果の上がった事例
2.方針の設定から処置までの問題と改善計画
3.品質問題解決の事例
4.重回帰分析の事例
項目3を除いて、他の3つのテーマは全て、
あなたの関与した、または自社の事例を用いて記述せよとなっています。

実務経験の乏しい(全くない)学生にとっては不利なテーマだと判断できます。

規格協会のHPで、この試験の対象となる方を各級別に発表しており、そこの表では
大学生、高校生などの学生は3級、4級に扱われていますので、当初から学生が1級、2級を受験することは想定していなかったと思われます。
しかし、最近では、中学生が2級試験に合格したとの主催者からの発表(推奨?)もありますので、なんらか(実務経験を条件として付加するのか、等)の見直しも必要だと思います。

このような環境下で、今度の3月に1級を受験する学生諸君(X君へ)、
1次試験の手法、実践の2つの分野で高得点を取れば、合格する可能性は大きいと思いますので、ハンディを乗り越えて頑張ってください。



山田ジョージ at 06:14|Permalink

2012年11月24日

1級試験の合格基準の変更が発表されました。

日本規格協会のHP上で
「1級試験(手法・実践分野、論述)に関する試験区分の設定 及び 合格基準の改定について」発表されています。

その内容は下記のとおりです。
従来の手法分野、実践分野、論述の問題を、一次試験(手法分野、実践分野)、と二次試験(論述)に区分して合格判定されることです。

今回の改定は、試験自体が変わりませんの、受講者目線では、あんまり影響のない変更だったかと思います。

過去の受験対策記事でも投稿しましたが
1級試験は、論述・手法分野・実践分野の3分野から点数で合否が判定されます。
手法・実践分野は定量的に判定できますが、論述分野の評価は、定性的な判断にゆだねることになります。
QC検定1級は、約1、000名受験していますので、1000人分の論述した答案を読むだけでも大変なことだと思います。さらに、評価するのですから、最低2人以上の採点者で行われているものと推測します。
最初から、1000人分の書かれた論述を評価することは、現実的には、していなく、手法分野、実践分野で、合格基準70%以上とった受験者だけが、論述の評価対象となっていたのではないでしょうか?

新たな基準では、手法・実践分野で50%以上で1次試験合格した人が2次試験:論述で50%以上、トータルで70%以上で合格となっていますが、仮に手法・実践分野で50%であった人が、論述で90%とらないと合格できないことになります。
現実的には、手法分野、実践分野で70%以上でないと合格できないのではないでしょうか?

受験者の立場では、1次試験合格で、2次試験不合格になった、その論述の評価が知りたいと思っているのではないでしょうか?
1次試験の結果は自己採点で評価可能だからです。

論述の評価基準と発表されています。
・プロセス・ストーリー・方策が過不足なくまとめられている.
・プロセス・ストーリー・方策に誤りがない.
・効果・特徴や問題点の考察が妥当である.
・十分な経験に基づく記述であることがわかる.
・記述に特別な工夫が見られる.
・当たり前でないアイデアが見られる.

この評価合格基準では試験対応が難しいと思います。

2次試験での不合格者には、不合格だけでなく、例えば
論述試験をランク(A、B、C)に評価し、その結果を受験生に開示した方が良いと思います。
他国家資格ではこのような試験運営をおこなっていますので、定性的な評価の透明性を高めるためにも是非検討してほしいと思います。





山田ジョージ at 09:11|Permalink