2級試験問題の第1問の設問(2)の基準解答について(その2)QC検定WEB合格発表(2015年3月)

2015年04月22日

2級試験問題の第1問の設問(2)の基準解答について(まとめ)

このQC試験は、会社からの要請で、受験する人の中には、合否の結果が、その人の昇進・昇格を左右される立場にいる人もおられます。管理職への必須条件となっていることも耳にします。
標本分散をnで割ったものとする統計学のテキストで勉強してきた人が不利にならないように配慮が必要だと思い主催団体協会に質問しましたところ、
「2級試験問題【問1】(2)につきましては基準解答通りで、試験問題と解答内容に相違はなく、解説はできない。」
との主催団体としての回答でしたので、その判断の根拠となるところを調査しました。

JISZ8101では、
標本分散,不偏分散は、
「各観測値の平均値からの偏差の二乗の和を観測個数から1を引いた数で割ったばらつきの尺度。」
と定義してあります。
また、備考では
・標本分散はVと表記してもよい。
・混乱が生じなければ,標本分散を分散と呼んでもよい。
と記載してあり、この記載内容を基準に判断していると思われます。

ただ、今回は、選択肢の中に、nで割った”エ”とn−1で割った”オ”があるために、混乱を生じていると思いますが。
この2級試験問題【問1】(2)の設問は「データ変換」の問題であって、不偏分散と分散との差異を問う問題ではないと推察します。
何故、正解となる2つの選択肢を設定したのでしょうか?
どちらか一つが選択肢にあれば受験者は迷わない問題でした。

標本分散をn−1で割ったものとする統計学のテキストがあることは承知していますが、そうでないnで割ったものとするテキスト、先に紹介した「初等品質管理テキスト」以外にも存在しており、また標本分散をnで割って解説しているサイトも枚挙にいとまがありません。
ウィキペデア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%86%E6%95%A3


また、
分散はJISZ8101では
「確率変数Xからその母平均を引いた変数の二乗の期待値」
σ2=V (X)=E[X−E(X)]2
と定義してあります。
これを式で表すと、
σ2=Σ(X−母平均)2乗/n
となります。

今後、受験者に混乱を生じさせないような問題作りを切望するとともに、試験対策では、JISZ8101の用語をベースに勉強した方が良いと思われます。





山田ジョージ at 07:23│
2級試験問題の第1問の設問(2)の基準解答について(その2)QC検定WEB合格発表(2015年3月)